【1月17日 AFP】(更新)香港の高等法院は17日、選挙制度の民主化を求める2014年の大規模デモ「雨傘運動(Umbrella Movement)」の元学生指導者、黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)被告に対し、当局によるデモ隊の排除活動を妨害したとして禁錮3月の判決を言い渡した。

 活動家の黄浩銘(ラファエル・ウォン、Raphel Wong)被告も同じ罪状で禁錮4月15日の判決を言い渡されている。

 雨傘運動をめぐる裁判で黄之鋒被告が収監されるのは2回目。昨年にも別の罪状で禁錮6月判決を受けたが、上訴中の保釈が認められていた。

 10代の若さで雨傘運動の指導者となった黄被告は17日の判決言い渡しを前に、運動に関わったことに「後悔はない」「私たちの体は拘束できても、心を拘束することはできない」などと語った。

 2人の裁判が行われている高等法院前には大勢の支持者が集まり、「これは市民的不服従だ。我々は何も恐れない!」「私は香港人。香港に普通選挙を!」などと叫んだ。

 雨傘運動では、親中派の委員会が香港のトップである行政長官を選ぶ制度を不服とする市民ら数万人が普通選挙を求めて香港各所を長期間にわたって占拠。前例のない大規模な反中運動となった。