【1月17日 AFP】デンマークでは昨年、消費電力の43.4%が風力発電で賄われ、総発電量に対する風力発電の割合としては過去最高となった。当局がこのほど発表した。

 スカンジナビア地域最南端に位置するデンマークは、エネルギー需給で現在約3分の1となっている再生可能エネルギーの割合を2030年までに少なくとも50%に引き上げることを目標としている。2050年までには化石燃料の割合をゼロにする計画だ。

 デンマークのエネルギー・供給・気候省は声明で、「わが国は欧州連合(EU)のエネルギー目標を上回りつつある」と説明。またラース・リレホルト(Lars Lilleholt)同相も「わが国は電力供給の高い安全性を維持しながら、風力やその他の環境配慮型の発電施設から多大なエネルギーを供給している」と付け加えている。

 現在、バルト海と北海に新たな洋上風力発電施設の設置を進めていることから、今回の記録は今後数年で更新される見通しだ。

 同国はその他の必要な電力をノルウェー(水力発電)、スウェーデン(原子力発電)、ドイツ(太陽光発電)から輸入している。今後は、風が弱く、くもりの日でも電力供給の安定性を確保できるよう、風力および太陽光発電による電力の蓄積計画を進めている。

 長年にわたって輸入エネルギーに頼ってきたデンマークだが、70年代後半に石炭火力発電所の削減と風力発電への多額の投資を開始した。また原油・天然ガスの国内生産が進められ、90年代後半には純輸出国となった。現在のエネルギー自給率は90%となっている。(c)AFP