【1月12日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領(72)は11日、外国首脳らとの会見も含め、公の場であってもガムをかんでいることについて、背骨の痛みを和らげるためだと明かした。

 ドゥテルテ大統領は演説で罵詈(ばり)雑言を発し、公衆の面前でガムをかみ、カジュアルな服を着用し、時には靴下さえはかないなど、エチケット違反を繰り返してきた。

 そうした中、大統領府が12日に公表した、11日の非公式スピーチの書き起こし資料によると、自身の公務に対して国民はどうお返しすべきかという話題が出た際、自らガムをかむ癖を認めた上で「ガムをくれればいい、かんでいると痛みが和らぐ。少し楽になる」と話したという。

 それは「背骨」の症状に関わるものだと示唆したものの、詳しくは語らなかった。

 ドゥテルテ氏は過去に中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と対面した際、そのような場では失礼に当たるとみなされるガムをかむ様子が動画に収められていた。これを受けて儀礼を重視する日本政府関係者らは昨年、天皇陛下(Emperor Akihito)との会見に先立ち、大統領の非礼を警戒していたとされる。

 2006年に同大統領は、過去にバイク事故で背骨を損傷し、がんの痛みに対して広く処方される強力な鎮痛剤のフェンタニルを服用していたことがあると明かしていた。(c)AFP