【12月22日 AFP】(更新)スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州で21日に実施された州議会選挙で、独立賛成派が過半数の議席を確保したことを受けて、同州前首相で独立推進派のカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)氏は翌22日、中央政府のマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相に対し、独立問題について協議するため、スペイン国外での面会を提案した。

 プチデモン氏は帰国すれば、反逆、扇動および公金流用の容疑で逮捕される可能性がある。

 同州議会がスペインからの独立を宣言後、ベルギーの首都ブリュッセルに滞在しているプチデモン氏は同地で記者団に対し、「ブリュッセル、または欧州連合(EU)内の他のいかなる場所でも、自明の理由によりスペイン国外であれば喜んでラホイ首相に会う」と述べた。

 今回の州議会選挙は、英国のEU離脱で揺れる欧州にとって新たな不安定要素となっているカタルーニャ独立問題の正念場と広く受け止められていた。

 カタルーニャの独立宣言を受けてプチデモン氏を解任し、州議会を解散したラホイ首相にとっては、独立派による過半数確保という結果が出たことで、選挙に踏み切ったことが裏目に出た格好となっている。(c)AFP