【12月20日 AFP】英国防省は19日、2週間前に就役式が行われたばかりの同国史上最大の空母「クイーン・エリザベス(HMS Queen Elizabeth)」で浸水があったことを認めた。

 全長280メートル、総建造費は約31億ポンド(約4700億円)とされる同空母では、軸封部の不具合により浸水が起きている。

 修理は英南部ポーツマス(Portsmouth)で行われるという。

 2020年の就役に向けて同空母は試運転を重ねる一方、ギャビン・ウィリアムソン(Gavin Williamson)国防相は「全てが完璧に機能していることを確認するためにも、これこそ海上での試運転が欠かせない理由だ」とコメントし、「クイーン・エリザベスは世界最高の空母だ」と述べた。

 その一方、元英海軍少将のクリス・パリ―(Chris Parry)氏はスカイニューズ(Sky News)に対し、浸水は「一大事ではない」と指摘。「実のところ、どの船も浸水する。だからポンプがあるんだ」と語った。

 英国史上最強とされる「クイーン・エリザベス」は排水量6万5000トンで、乗員1000人と航空機40機を乗せて運用できる。(c)AFP