【12月17日 AFP】元米プロバスケットボール(NBA)選手のロレンゼン・ライト(Lorenzen Wright)さんが2010年に殺害された事件と関連して、ライトさんの元妻が15日夜、殺人などの容疑で逮捕された。

 テネシー州メンフィス(Memphis)の警察署によると、共謀と第1級殺人、第1級殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、ライトさんの元妻シェーラ・ライト・ロビンソン(Sherra Wright-Robinson)容疑者。地元紙によると、容疑者は18日にカリフォルニア州リバーサイド(Riverside)の裁判所に出廷するという。

 ライト・ロビンソン容疑者の逮捕に先立っては、テネシー州コリアーヴィル(Collierville)のバプテスト教会で執事を務めたビリー・R・ターナー(Billy R. Turner)容疑者が5日、ライトさんを殺した罪で訴追されていた。ライト・ロビンソン容疑者も、かつてこの教会に通っていた。

 ライトさんは当時34歳だった2010年7月、行方がわからなくなってから10日後の28日にメンフィス南東部で遺体となって発見された。地元紙によると、現場では複数の銃器の薬きょうが見つかり、ライトさんの体には少なくとも5か所の銃創があったことが記録されていたという。捜査は7年にわたって続けられ、メンフィス警察署の管轄では、最も知名度の高い未解決事件の一つとなっていた。

 ライトさんは、1996年に全体7位でロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)に指名されると、その後はメンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)など5球団でセンターやフォワードでプレーしたのち、2009年に現役を引退した。13年間の通算成績は、レギュラーシーズン778試合に出場して1試合平均8得点6.4リバウンドだった。(c)AFP