【12月15日 AFP】欧州連合(EU)首脳らは15日、英国のEU離脱交渉を第2段階に移行させ、英国との将来の関係をめぐる重要協議に入ることで正式に合意した。

 前日の14日、ベルギーの首都ブリュッセルで行われているEU首脳会議の場で、テリーザ・メイ(Theresa May)英首相に対して、これまでの成果を拍手でたたえた首脳らはこの日、英国の離脱条件の暫定合意を承認した。

 メイ首相もこれを歓迎。「きょうは、円滑かつ秩序あるブレグジット(Brexit)を実現し、双方の深く特別な将来のパートナーシップをつくり上げていく行程における重要な一歩だ」とツイッター(Twitter)に投稿し、欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長と、欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)に謝意を表した。

 英離脱後の約2年におよぶ移行期間についての協議は来月始まる予定だが、EU側は、英国が離脱後に求める内容をさらに明確化させる必要があるとして、将来の通商関係をめぐる実際の交渉が始まるのは3月以降になると強調している。(c)AFP