【12月12日 AFP】中国の大手国有自動車メーカー、北京汽車(BAIC)は2025年までにすべてのガソリン車の販売を停止すると発表した。同国ではガソリン車の全面的な禁止に向けた検討が行われている。

 国営新華社(Xinhua)の報道によると、北京汽車の徐和誼(Xu Heyi)会長は10日までに、通常のガソリン車の販売を北京では2020年、中国全土でも2025年をめどに停止すると明らかにした。

 ただ、韓国の現代自動車(Hyundai Motor)や独ダイムラー(Daimler)との合弁事業で生産しているモデルは対象外となる。

 中国政府はガソリン車の販売禁止について検討しているが、そのタイミングについてはいまだに明らかになっていない。大気汚染の問題に取り組むため、現在はアメとムチを使って企業に対し燃費効率の高い車、ひいてはガソリンを使わない車を生産するよう要求している。

 当局は2019年に電気自動車(EV)に関する複雑な割当制度を導入し、一定程度のEV生産を義務化する予定。(c)AFP