【12月12日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は11日、航空宇宙局(NASA)に対し、将来の火星探査に向けた準備の一環として、有人月面探査計画を約40年ぶりに再開するよう指示した。

 トランプ大統領はホワイトハウス(White House)で、有人月面探査の再開を命じる指示書に署名。「今回は米国旗を立てて足跡を残すだけにとどまらない。将来的に火星、またいつの日かさらに遠くの多くの世界を目指すミッションのための基盤を設立する」と述べた。

 米国人宇宙飛行士らが最後に月面に着陸したのは、1960~70年代のアポロ計画(Apollo Missions)でのこと。1969年7月20日、ニール・アームストロング(Neil Armstrong)宇宙飛行士が人類史上初めて月面を歩行した。

 新たに復活した国家宇宙会議(NSpC)の議長を務めるマイク・ペンス(Mike Pence)副大統領とトランプ氏はかねて、月面探査を再開させる方針を示していたものの、詳細については明らかにしていなかった。

 ペンス氏と女性宇宙飛行士2人に囲まれたトランプ大統領は、今回の指示書で「宇宙計画の焦点を、人類の探検と発見に再び据える」とともに、「1972年以来初めて米国人宇宙飛行士を月に再び派遣するための重要な一歩になる」と述べた。

 新たな月探査計画の目標には、月面の「長期的な探査と利用」も含まれるという。(c)AFP