【12月2日 AFP】フランス南西部ボルドー(Bordeaux)周辺で車数千台のタイヤをパンクさせた「連続タイヤ切り裂き魔」の無職の男(45)が11月29日、長年にわたる警察とのいたちごっこの末にようやく逮捕された。

 まだ氏名を明かされていないこの男は2011年から6年間にわたって犯行を続けた。犯行は夜間に行われ、最大で一晩に70個のタイヤを切り裂いたこともある。2011年に靴の修理に使う穴を開ける道具を見て犯行を思いついたという。

 男自身の推定によると、ワインの産地として有名なボルドー周辺で約6000台の車のタイヤを切り裂いたという。この数字について警察は「信用できる」とみている。

 同一犯の犯行と気付いた警察は2014年から捜査してきたが、男は現場にDNAを残さず、防犯カメラにも撮影されなかった。タイヤがしぼむまで時間がかかるよう控え目に穴を開け、発覚が遅れるようにしていたことも捜査を難しくした。当局にはタイヤをパンクさせられたという苦情が約1100件寄せられ、中には6回も被害に遭った人もいた。