【12月1日 AFP】女子テニスのロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)が30日、来年5月のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)を最後に現役生活を終えると発表。自身のソーシャルメディアでは、引退試合にファンを招待して盛り上げたいと語った。

 34歳のビンチは、伊紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)に対し、「プレーを続けてコートに戻ると決めましたが、フルシーズンのつもりはありません。フォロ・イタリコ(Foro Italico、同大会の会場)での大会が最後になります。シーズン途中でテニスに別れを告げることは、ずっと前から考えていました。イタリア国民の前で最後の試合に臨み、皆さんに感謝するつもりです」と明かした。

 現在世界ランク117位のビンチは、2015年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)で、年間グランドスラムを目指していたセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を準決勝で撃破して勝ち進んだものの、決勝では同胞のフラビア・ペネッタ(Flavia Pennetta)氏に敗退した。

 シングルスでは、初優勝を飾った2007年のコロンビア・ボゴタ(Bogota)大会と、最後のタイトルを獲得した2016年のサンクトペテルブルク・レディース・トロフィー(St. Petersburg Ladies Trophy 2016)を含む通算10勝を挙げており、世界ランクも昨年5月には自身最高順位の7位まで到達した。

 ビンチはまた、ダブルスでは世界1位に上り詰めた実績を持ち、サラ・エラーニ(Sara Errani、イタリア)とのペアで四大大会(グランドスラム)全制覇を成し遂げるなど、通算25勝を記録した。(c)AFP