【12月1日 AFP】イタリアの新興政党「五つ星運動(M5S)」は11月30日、先月行われたシチリア(Sicily)特別州知事選で不正行為があったと主張し、来年の総選挙への国際監視団の派遣を求めた。

 五つ星運動の首相候補ルイジ・ディマイオ(Luigi Di Maio)氏(31)は、欧州安保協力機構(OSCE)に監視団の派遣を要請する書簡を送った。

 ディマイオ氏は書面の中で、11月5日のシチリア州知事選で不正が行われた疑いがあると指摘。

 ディマイオ氏は「票の買収などの不正行為があった」と述べ、仲介者を通じて計50ユーロ(約6600円)を受け取って中道右派の候補者に投票した女性を取り上げたテレビ報道に言及した。

 五つ星運動の候補者はシチリア州知事選に敗れていた。同党は昨年複数の市長選で勝利してきたが、初の州知事選勝利は成らなかった。

 OSCEはしばしば選挙に監視団を派遣しており、最近ではフランス、ドイツ、オーストリアにも派遣した。(c)AFP