【11月20日 AFP】(更新)ケニアで10月26日に実施された大統領選の再選挙の結果について、同国最高裁は20日、現職のウフル・ケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)大統領の勝利を認める判断を下した。2つの申し立てによるケニヤッタ氏勝利に対する異議は却下された。

 最高裁のデビッド・マラガ(David Maraga)裁判長は「最高裁は全会一致で、申し立ては有効でないと判断した。従って10月26日に行われた大統領選の結果は、被上訴人(ケニヤッタ氏)の勝利とする」と述べた。

 この裁定により、ケニアを分裂させ流血の事態も招いた大統領選に終止符が打たれ、ケニヤッタ氏は11月28日に就任宣誓を行う。

 ケニアの大統領選は8月8日の投票の結果について「不正や違法行為があった」として、9月に最高裁が無効と判断。この判断は、ケニアの民主主義が深まるとして国際社会から称賛された。しかし、ケニヤッタ氏陣営と野党陣営は対立を深めて衝突。野党候補のライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏は10月の再選挙をボイコットし、ケニヤッタ氏が98%の得票率で勝利する結果となった。(c)AFP