シエラレオネでまた大型のダイヤ原石、今度は476カラット
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【11月12日 AFP】シエラレオネ東部コノ(Kono)の鉱山で大きさが476カラットもあるダイヤモンドの原石が採掘された。シエラレオネ当局が11日、発表した。ダイヤモンド資源が豊富なシエラレオネでは今年3月にも同じコノで、さらに大きい709カラットのダイヤ原石が見つかっている。
専門家によると、今回採掘された476カラットのダイヤ原石は史上29番目の大きさとみられるが、どれほどの価値がつくかは不明。シエラレオネ鉱物管理当局のサフル・ウォンデイ(Sahr Wonday)局長によると、鉱石採掘企業メヤ・マイニング(Meya Mining)が採掘したもので、シエラレオネ政府は同社に今回のダイヤ原石の輸出と国際オークションでの販売許可を与えたという。
3月に採掘された709カラットのダイヤ原石についても、シエラレオネ政府は先月、米ニューヨークで12月4日にダイヤモンド専門の競売会社ラパポート・オークションズ(Rapaport Auctions)で競売に掛けられると発表している。
専門家によると、709カラットの原石はこの半世紀にシエラレオネで掘り当てられたダイヤ原石としては最大で、世界でも史上10~15番目の大きさになるという。
シエラレオネ政府がダイヤ原石の発見や競売予定を公表するのは、ダイヤ原石が「紛争ダイヤモンド(blood diamond)」として武装勢力らの資金源となっていた過去と決別し原石取引の透明性を保つ決意を示す狙いがある。
1991年から2002年の内戦中、シエラレオネではダイヤ原石の不法輸出が横行し、これで武装勢力が資金を得て内戦がますます激化する結果となっていた。こうした「紛争ダイヤ」の多くは反政府武装勢力が市民を強制的に働かせて採掘していたものだ。採掘を拒んだ市民は殺害されたり、腕や脚を切断されたりしたという。(c)AFP