【11月10日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は10日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がベトナム・ダナン(Danang)で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて会談する予定はないと発表した。

 サラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)大統領報道官は、ダナンに向かう米大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)の機内で、「プーチン氏との会談については、開催すると確定したことはない。双方のスケジュールの都合が合わず、会談は開催されない」と同行記者団に語った。

 APEC首脳会議にはトランプ、プーチン両氏が参加するが、米ロ首脳会談の開催をめぐっては食い違う情報が出ていた。プーチン大統領の側近であるユーリ・ウシャコフ(Yuri Ushakov)大統領府補佐官は9日、国営タス通信(TASS)に対し、会談は「11月10日に行われる」と発言。しかし、数時間後にレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官はこれを否定していた。

 米ロ首脳は、昨年7月にドイツ北部ハンブルク(Hamburg)で開催された20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)の際に初会談して以来、会談を行っていない。昨年の米大統領選にロシアが介入したとされる疑惑を受け、米国では特別検察官の捜査で当時のトランプ陣営の幹部らがロシア当局者と極秘に接触していたとして起訴されるなど、米ロ関係は急激に悪化している。(c)AFP