【11月8日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は7日、臀部(でんぶ)のけがから復帰を目指す中で自身が100パーセントの状態に戻らなければ、来年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)を欠場する可能性もあるとの考えを示した。

 30歳のマレーは、けがを抱えながら出場したウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)の準々決勝でサム・クエリー(Sam Querrey、米国)に敗れて以降、ツアーからは遠ざかっており、現在は四大大会(グランドスラム)の初戦、全豪オープンの前哨戦として行われるブリスベン国際(Brisbane International 2018)での復帰を目指している。

 この日は英スコットランドのグラスゴーでロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とエキシビションマッチを行ったマレーは、試合前の記者会見で「リハビリは順調に進んでいるが、どうなるか分からない。ここ数週間はトレーニングしているけれど、状態がいい日もあれば、悪い日もある」と語った。

「自分が準備万端で100パーセントの状態になった時に戻ってくる。全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)に出ようとしたときは少し間違いを犯したかもしれないが、一年で最後のメジャーだったし、チャレンジしたかったんだ」

「今は体に休養を与え、必要なリカバリーをする時間。準備ができたら帰ってくる」

 一方、膝のけがによる長期休養を経て迎えた今年、全豪オープンで自身5年ぶりのグランドスラムタイトルを獲得すると、続くウィンブルドンでも優勝を飾るなど最高の時間を送っているフェデラーは「どれだけ長くかかったとしても、時間を費やしたほうがいい」とマレーに伝えた。

「カムバックするときは100パーセントの状態でいるべき。そうでなければ、大きな大会でベストの選手を倒せないから、余分に数週間でも数か月でも時間を使うのが賢明だし、そうする価値があると思う」

「アンディにはまだ何年も残されていると確信している。だから決して焦るべきではないが、プロのアスリートとして、できるだけ早く復帰したいというのは当然のことだ。目標を持つことも必要だが、先送りにしなくてはならないときもある」 (c)AFP