【11月4日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日、首脳外交に影を落としかねない暴言とスキャンダルを残して約2週間にわたるアジア歴訪に向けて首都ワシントン(Washington D.C.)を出発した。

 トランプ大統領はまず、メリーランド(Maryland)州のアンドルーズ空軍基地(Joint Base Andrews)からハワイ(Hawaii)に向かった。ハワイで米太平洋軍(US Pacific Command)から状況報告を受けた後、日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピンを訪問する。

 トランプ氏は自身の元選対本部長の起訴などで母国での立場が劇的に弱まる中、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席、日本の安倍晋三(Shinzo Abe)首相をはじめとするアジアの首脳と会談する。

 1年前の大統領選で当選したトランプ氏はワシントンを離れても、首都からのニュースから逃れることはできないだろう。いわゆるロシア疑惑に関連し、数日中にも新たな起訴が行われるとのうわさも流れている。

 トランプ大統領は出発の際、既に長期日程の外遊となっているアジア歴訪を延長し、欠席する予定だったフィリピンで開催される東アジアサミット(East Asia Summit)に出席すると明らかにした。(c)AFP/Andrew BEATTY