サッカー南ア協会会長が性的暴行を否定、歌手が「#MeToo」で被害を訴える
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【11月2日 AFP】南アフリカサッカー協会(SAFA)のダニー・ジョーダーン(Danny Jordaan)会長は1日、ソーシャルメディア上で性的被害を公表するハッシュタグ「#MeToo(私も)」の投稿で、元政治家の歌手から暴露された性的暴行疑惑を否定した。
歌手のジェニファー・ファーガソン(Jennifer Ferguson)氏は、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の組織委員長で、アフリカサッカー連盟(CAF)の執行委員を務めるジョーダーン会長から、1993年にホテルの一室で性的暴行を受けたと主張している。
ジョーダーン会長の弁護士は声明で、「ジョーダーン氏はファーガソンさんに性的暴行を加えたことを否定しています」と発表している。
「それに基づき、われわれは弁護士としてジョーダーン氏に公の場でファーガソンさんの主張について話すべきではないとアドバイスしています」
「法的観点から、ファーガソンさんが行ったような重大な主張は、すべての当事者の権利が保護される司法の場でのみ話し合われることになります」
与党・アフリカ民族会議(ANC)の国会議員でもあったファーガソン氏は、先月フェイスブック(Facebook)に、ジョーダーン氏が後に市長を務めることとなった南アフリカ南部のポートエリザベス(Port Elizabeth)のホテルで性的暴行を受けたと投稿した。
フェイスブックで暴露した後のブログでファーガソン氏は、「彼は部屋に入ってきて、無言で私をつかみ無理やりベッドの上に私をのせました。彼は力ずくで私をレイプしました」と明かしている。
ファーガソン氏は、ハッシュタグ「#MeToo」をつけて投稿。このハッシュタグは、米ハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏の性的暴行疑惑が明るみに出た後、それを非難し、さらにその被害を明るみに出すため、ソーシャルメディア上で主に女性によって世界的に使用されている
なお、声明では「ジョーダーン氏がそのような重大な主張を認知した上で沈黙を続けているのは、性を理由に暴行された被害者の方々への共感があるからです」と続けられている。
「しかしジョーダーン氏は、慎重に考慮した上で無実を訴える判断をしました」 (c)AFP