【10月28日 AFP】米朝間の緊張が極度に高まったまま、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の訪韓が迫る中、ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は28日、北朝鮮に対し、いかなる核兵器を使用した場合にも「大規模な軍事対応」を取ると警告した。

 米韓定例安保協議(SCM)のためにソウル(Seoul)を訪れているマティス長官は、韓国の宋永武(ソン・ヨンム、Song Young-Moo)国防相との共同会見で、外交(による問題解決)は依然として「望ましい方策」だとしながらも、「わが国の外交筋が最も効果を発揮するのは、信頼できる軍事力の支援があるときだ」と強調し、「米国またはわれわれの同盟国に対するあらゆる攻撃が敗北を喫することは、間違いない」と述べた。

 さらにマティス長官は「北朝鮮がいかなる核兵器を使用した場合にも、効果的かつ圧倒的で、大規模な軍事対応を受けることになるだろう」「米政府は核保有国・北朝鮮を容認しない」と述べた。

 マティス長官は、どのような種類の核兵器使用に軍事対応を引き起こす可能性があるのかについては明確にしなかったが、先月、国連総会(UN General Assembly)の会期中には、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ、Ri Yong-ho)外相が太平洋上で水爆実験を行う可能性を示唆した。

 マティス長官はさらに、米韓の軍事力は北朝鮮をしのいでいると述べ、北朝鮮に対し「幻想を抱くな」と語った。(c)AFP