【10月20日 AFP】米中央情報局(CIA)のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)長官は19日、首都ワシントン(Washington D.C.)で行われた政治フォーラムに出席し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長がある日突然死亡したらどうなるのかとの問いに、「話さないでおこう」と述べ、回答を控える場面があった。

 ポンペオ氏が「金正恩が消えたら…CIAのこれまでの歴史を鑑みてそれについては話さないでおこう」と発言すると会場からは笑い声が漏れた。

 北朝鮮政府は今年に入り、CIAが韓国の情報機関とともに金委員長の殺害を試みたと主張していた。ただ具体的な証拠は示していない。

 CIAにはイラン、キューバ、ベトナム、チリといった国々の指導者を打倒、または抹殺する企てに関与してきた歴史がある。

 ポンペオ氏はまた、核による威嚇をやめさせるため、米政府に必要な政策は「北朝鮮政権に外交的、経済的な圧力を加えることだ」と強調した上で、「私たちはさらにより危険な組織になる」と述べた。(c)AFP