【10月20日 AFP】米中央情報局(CIA)のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)長官は19日、米国は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)政権に関して、米国の標的を攻撃できる核ミサイルを持つ「寸前」と想定した上で、こうした事態を防ぐことに取り組まなければならないと訴えた。

 首都ワシントン(Washington D.C.)で開かれた政治フォーラムで述べた。ポンペオ長官は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は北朝鮮の「火曜に起きるかもしれないしその1か月後に起きるかもしれない」核ミサイル獲得の阻止を固く決意していると強調した。

 ポンペオ長官と、同席したH・R・マクマスター(H.R. McMaster)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はいずれも、トランプ大統領は核放棄に向けて金正恩朝鮮労働党委員長を交渉の席に着かせる上でまだ制裁と外交を駆使する方がよいと考えているはずだと指摘。

 その一方で、北朝鮮による長距離核ミサイル入手を阻止するための選択肢として米国の軍事力行使は依然として残っていると警告した。

 ポンペオ長官は北朝鮮の核ミサイル能力について「米国の政策の視点から言って、彼らは目的を達成する寸前にあると想定してわが国が行動しなくてはならない水準に近づいている」と警鐘を鳴らした。(c)AFP