【10月20日 AFP】19日に行われたサッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)の一戦で、子どもを抱いたサポーターの一人がオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)の選手に暴行を加えたとして、エバートン(Everton)に対して欧州サッカー連盟(UEFA)から処分が科される可能性が出てきた。

 エバートンの本拠地グディソン・パーク(Goodison Park)で行われたこの日の試合では、後半に同クラブのアシュリー・ウィリアムズ(Ashley Williams)が相手GKのアントニー・ロペス(Anthony Lopes)を押して大乱闘に発展した。

 リヨンは2-1で勝利を収めたものの、この騒ぎの最中に片腕に子どもを抱きかかえていたエバートンのファンがロペスに手を出していたとみられる場面があり、試合は後味の悪いものとなってしまった。

 決勝ゴールを決めたリヨンのFWベルトラン・トラオレ(Bertrand Traore)は、「サポーターが選手にパンチをするなんて、尋常なこととは思えない。あの大乱闘では、自分たちは互いに助け合い、チームとしてまとろうと心掛けていた」と語った。

 問題のサポーターは、リヨンのDFムクタル・ディアカビ(Mouctar Diakhaby)にも襲い掛かっていたとみられる。

 グループEで低迷して重圧にさらされているエバートンのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、騒ぎの鎮静化を図りながら、「何が起きたのか分からない。アシュリーがリヨンの選手と小競り合いを始めて、大勢の選手が加わっていった」と語った。

 幸運にも一発退場とはならず、その後同点ゴールを決めたウェールズ代表のウィリアムズも、BTスポーツ(BT Sport)に対して、「よくあることで、これがサッカーというものだよ。感情が高ぶってしまうんだ。自分たちは勝ちたいし、それは相手も同じでそういうことが起きてしまう。今回のことは、そうしたことの一つだった」とコメントした。(c)AFP