【10月18日 AFP】北朝鮮が先月実施した通算6回目となる過去最大の核実験により、同国北東部・豊渓里(Punggye-ri)にある核実験場が「Tired Mountain Syndrome(山疲労症候群)」とされる地質状況にある可能性があると、米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)のシンクタンク、米韓研究所(US-Korea Institute)の北朝鮮分析サイト「38ノース(38 North)」が18日、明らかにした。だが、そうした状況にもかかわらず、この核実験は放棄されていないとみられるという。

 北朝鮮による6回の核実験のうち、初回を除く5回は豊渓里の実験場の山の地下で行われてた。6回目の核実験が行われた先月3日以降、この実験場付近ではこれまでに小さな揺れが3回観測されている。

 これまでの実験の影響により、この核実験場はさらなる地下核実験には適していない可能性があるとの報道もある。

 山疲労症候群は岩に囲まれた地域で行われる地下核実験による影響を表す呼び名で、実験により周りの岩場は広範囲にわたってひび割れ、雨水や地下水などを透過しやすくなることを意味しているという。

 38ノースによると、6回目の核実験による影響は爆心地から約1.4キロまで広がっている可能性があり、山疲労症候群による影響が懸念されるという。

 ただ、38ノースは「米ネバダ(Nevada)州の核実験場で行われた米国の核実験の歴史によって、実験後に揺れが起きることは珍しいことではないと証明されている」とも言及し、専門家らも豊渓里付近での揺れについて「驚くことではない」と語っている。

 しかし、専門家らはネバダ核実験場では1992年まで核実験が続けられたこと、さらに豊渓里には未使用の地下施設が2か所あることを指摘し、北朝鮮が同地での核実験を放棄するだろうとの期待はしないほうがいいと述べている。(c)AFP