【10月8日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2017)は7日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は6-2、6-4で第9シードのエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)を下して決勝進出を決め、世界ランク1位に浮上することが決まった。

 感極まったハレプは人生最良の日と語ると、自身初の四大大会(グランドスラム)制覇を目標に掲げた。決勝でハレプは、好調のキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)と対戦する。ガルシアは第12シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)を6-3、7-5で下している。

 ハレプは、9日に正式に発表される世界ランキングでガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)から1位の座を奪うことになる。

 世界1位に浮上する女子選手は今年5人目だが、ルーマニア出身の選手は史上初めて。

 首位浮上を祝して「1」の字の形をした花束を受け取ると、それまで笑顔を見せていたハレプは涙をみせた。

「今、夢が現実になりました。その瞬間が訪れても起きていることが100パーセント信じられなかったので、少し涙してしまいました。コートでうれし涙を流したのは初めてだと思います。人生最良の瞬間です。そして、このままの1位の座を守っていきたいです」

「そして、キャリアの中ではまだかなえたいことがいくつかあります。一つ、一つだけ教えましょう。ご存じの通り、グランドスラムで勝つことです」

 ハレプの1位浮上により、ムグルサは約4週間での王座からの転落が決まった。今年はこの2選手の他、アンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、カロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)がランキングトップに立っていた。(c)AFP