【10月8日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の65歳の誕生日に当たる7日、ロシア各地の約80都市で同大統領の退陣を求めるデモが行われた。

 ロシア第2の都市でプーチン氏の故郷でもあるサンクトペテルブルク(St. Petersburg)では約3000人がデモに参加したが、警察によって暴力的に解散させられた。AFPの取材陣によると首都モスクワ(Moscow)中心部で行われたデモには1000人以上が参加した。

 政治活動家らの拘束状況を監視する非政府組織(NGO)「OVD-Info」によると、拘束された人はサンクトペテルブルクで60人以上、全国では270人以上に上った。

 警察は大統領の誕生日に首都で衝突が起きることを避けるためか、モスクワでは自制的に行動し、若者を中心とするデモ参加者が市中心部でデモ行進することを容認した。しかし、サンクトペテルブルクのデモは暴力的な事態に発展した。AFPの記者や目撃者の話によると、デモ参加者が「恥を知れ」などと叫ぶと、ヘルメットをかぶった警察官らが一部のデモ参加者を警察の車両に押し込んだ。数人のデモ参加者が負傷し、身を守るために逃げたデモ参加者らもいたという。

 一連のデモは拘留中の野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の呼びかけで行われた。ナワリヌイ氏が今年3月と6月に呼びかけ、数万人規模で行われた一連の反汚職デモと比較すると小規模なものとなり、警察に拘束された人の数も3月と6月のデモよりかなり少なかった。3月のデモではモスクワだけで1000人以上が警察に拘束された。

 ナワリヌイ氏はプーチン大統領に対抗して来年3月に実施されるロシアの大統領選への立候補を目指しているが、同国当局は同氏が詐欺罪の執行猶予期間中であるため立候補資格がないとしている。

 また同氏は2日にも集会の開催に関する法律に繰り返し違反した罪で、拘留20日の有罪判決を受けたばかり。(c)AFP/Marina KORENEVA with Theo MERZ in Moscow