【9月25日 AFP】フィリピンの領海内で海軍の巡視船がベトナム籍の漁船6隻を追跡していたところ、うち1隻が巡視船と衝突し、船内からベトナム人漁民2人が死亡しているのが発見された。現地当局が25日、明らかにした。漁民5人も逮捕されたという。

 フィリピン海軍の報道官はAFPに対し、同国の沿岸都市ボリナオ(Bolinao)の北方沖30カイリ(約55キロ)の海域で巡視船がベトナムの漁船6隻を発見・追跡していたと明らかにした。

 当局は漁民2人の死因の特定を進めている。ホセ・カバルビアス(Jose Covarrubias)大尉によると、漁船が巡視船に衝突後、2人の遺体が発見されたという。また拘束中の5人について、フィリピン領海内での密猟の容疑が掛けられるとの見通しを示した。

 カバルビアス氏は、「海軍の巡視船が、魚を引き寄せるため照明を使用していた漁船6隻を見つけ、追跡したところ、うち1隻が巡視船に当たってきた」と述べている。(c)AFP