【9月20日 AFP】(写真追加、更新)メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)近郊で19日、マグニチュード(M)7.1の地震が発生し、当局によると少なくとも105人が死亡した。大きな揺れに襲われた同市では複数の建物が崩壊し、救助活動が続いている。同日は1985年の大地震からちょうど32年の日だった。

 各地の地元当局によると、首都の南に位置するモレロス(Morelos)州では42人、西方のメキシコ(Mexico)州では7人が死亡。首都の南東にある町プエブラ(Puebla)では26人が死亡した。

 人口2000万人を抱えるメキシコ市ではこれまでに30人の死亡が確認された。市内では崩壊した建物29棟のがれきを救助隊やボランティアが掘り起こし、生存者の捜索・救助に当たっている。

 同市では約1万人が犠牲になった32年前の地震を記憶している人も多く、パニックが広がった。住民の女性(52)はAFPの取材に対し「とても不安で、涙が止まらない。1985年と同じ悪夢です」と泣きながら語った。

 地震発生の数時間前には、当局が地震防災訓練を行ったばかりだった。AFPのジャーナリストが撮影した写真には、倒壊した建物や、がれきによって損傷した車、がれきが散乱した道路などが写されている。

 米地質調査所(USGS)は地震の規模をM7.1と発表。メキシコ地震当局は、地震の規模を当初M6.8としていたが、後にM7.1に修正した。同当局は、震源はメキシコ市に隣接するプエブラ州チアウトラデタピア(Chiautla de Tapia)の7キロ西としている。(c)AFP