【9月11日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は10日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、6-3、6-4で第28シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)に完勝し、同大会3度目の優勝を飾った。

 2010年と2013年にもニューヨーク(New York)で頂点に立った世界ランキング1位のナダルは、歴代最多となる10度目のタイトルを獲得した6月の全仏オープンテニス(French Open 2017)に続き、四大大会(グランドスラム)の優勝回数を16に伸ばした。

 長年のライバルであるロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)も、今季は全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)で栄冠に輝いており、グランドスラムのタイトルを2つずつ分け合った両者が、その息の長さを証明している。

 今季ツアー5勝目(通算74勝目)を挙げ、優勝賞金370万ドル(約4億円)を手にしたナダルは試合後、「非常に特別な2週間になった。深刻なけがや不振があった数シーズンを過ごした後で、今年起きていることは信じられない」と喜んだ。

「全豪オープンを皮切りに感動的な一年になっている。高いレベルのテニスをプレーできているし、再びニューヨークで勝てて最高だ」

 また、自身が3歳の頃から師弟関係をスタートするも、今季限りでコーチから退任することが決まっている叔父のトニ(Toni Nadal)氏についてナダルは「彼には感謝しきれない」「彼がいなければ、私はここでテニスをできていなかっただろう。彼が強さとモチベーションを与えてくれた。けがに苦しんでいた時も、乗り越えられたのは彼のおかげだった」とコメントした。(c)AFP/Dave JAMES