【8月14日 AFP】米中央情報局(CIA)のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)長官は13日、核開発を進める北朝鮮と米国との緊張関係について「何ら差し迫ってはいない」と述べる一方で、北朝鮮が再びミサイル発射実験に及んだとしても驚かないという見方を示した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は先週、北朝鮮が核兵器で米国への脅しを続けるのであれば「炎と怒り」で報いを受けることになると警告。これを受けて北朝鮮は、米領グアム(Guam)に向けミサイルを試験発射する計画を発表していた。

 ポンペオ長官は13日、米FOXニュース(Fox News)の取材に応じた際、市民はどの程度危惧すべきなのかという質問を受け、「きょうのところは何ら差し迫ってはいない」としながらも、米本土に核ミサイルが飛来する可能性が高まったことは「非常に重大な脅威だ」と認めた。

 その後「何ら差し迫ってはいない」との発言について説明を求められた同長官は、「核戦争が迫っていると皆が口にするのを耳にしているが、きょうの時点でわれわれがそのような状況に置かれていることを示す情報はない」と述べ、米情報当局は北朝鮮の現況について「かなり良く把握している」と続けた。

 一方でポンペオ氏は、北朝鮮がミサイル開発を続けるのは確信しているとして、先月2度の実験を行っている以上「再度実験があったとしても私は驚かない」という見方を示した。

 ただ北朝鮮が米本土に核攻撃を行えるようになるのがいつになるのかについては明言を避け、「かつてないほどの警戒を要する速度で近づいているとみるのが、恐らく妥当だ」と答えるにとどまった。(c)AFP