【8月9日 AFP】第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)は8日、男子400メートル決勝が行われ、南アフリカのウェイド・バンニーキルク(Wayde van Niekerk)が連覇を達成し、200メートルとの2冠へ向けて好発進を決めた。

 昨年のリオデジャネイロ五輪では世界新記録で金メダルを獲得したバンニーキルクは、この日も他の選手を寄せ付けず、最終コーナーから圧巻の走りを披露し、43秒98で優勝。最後の15メートルは力を抜いていた。

 銀メダルは44秒41でバハマのスティーブン・ガーディナー(Steven Gardiner)、銅メダルには44秒48でカタールのアブダル・ハルーン(Abdalelah Haroun)が輝いた。

 今大会後の現役引退を表明している短距離界のスーパースター、ウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)から今後の陸上界を引っ張っていく存在として後継者に指名されているバンニーキルクは「最高の恩恵だ」とすると、「この後しっかり回復させてくれるチームがいる。また明日戻って来るよ」と語った。

 200メートルではボルトに加え、今季最速タイムを誇るアイザック・マクワラ(Isaac Makwala、ボツワナ)の欠場が決まっており、仮にバンニーキルクが2冠を達成すれば、1995年のマイケル・ジョンソン(Michael Johnson)氏以来の快挙となる。(c)AFP