【8月1日 AFP】オーストラリアで、航空機を墜落させる計画を立てていたとして男4人が逮捕された事件で、地元各紙は31日、容疑者らは肉ひき機に見せかけた毒ガス発生機または簡易爆発物を使用する計画だったと報じた。

 レバノン系オーストラリア人の男2人とその息子2人とされる容疑者4人は、29日夕にシドニー(Sydney)市内各地で行われた強制捜査で身柄を拘束された。

 現地紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によると、4人はシドニー発中東行きの民間機に手荷物として装置を持ち込むことを計画。肉ひき機のような調理器具の中に仕掛けたおがくずと火薬を使うつもりだったとしている。

 現地紙シドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)も、肉ひき機が詳しく調べられていると報道。複数の情報筋の話として、硫黄を主な成分とする有毒ガスを発生させる「非従来型」の装置だった可能性があり、このガスが放出されていたら乗客乗員全員が死亡するか、体の自由がきかない状態に陥っていただろうとしている。

 マルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)豪首相は、計画は「進んでいた」とした一方で、情報が錯そうしている攻撃手段についてのコメントは拒否した。(c)AFP/Martin PARRY