【7月30日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は30日、バルト海(Baltic Sea)からシリア沖まで展開するロシアの軍事力を誇示する大規模な観艦式に出席した。

 これまでで最大規模となる今回の観艦式は、プーチン大統領の命を受けた海軍が、30日に「ロシア海軍の日」を記念してロシア第2の都市サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で実施したもので、軍艦や潜水艦約50隻がネバ川(Neva River)やサンクトペテルブルク沖のフィンランド湾(Gulf of Finland)を航行した。

 参加した艦艇を大統領専用艦船から観閲したプーチン大統領は水兵らを前にした演説で「ロシア海軍の進化と最新鋭化のために多くのことがなされてきた」「わが海軍は伝統的な任務に限らず、新たな問題に真価とともに対応している。特にテロリズムや海賊との戦いへの貢献は目覚ましい」と述べた。

 ロシアはウクライナへの干渉をめぐって欧米との関係が悪化するなかで軍備増強を進めており、北大西洋条約機構(NATO)や東欧加盟国は不安視している。(c)AFP