【7月24日 AFP】赤十字国際委員会(ICRC)は23日、内戦が続くイエメンでコレラ感染者が今年中に60万人を超えるおそれがあると発表した。また国連(UN)も同日、同国が飢餓の瀬戸際にあり、1000万人が緊急援助を必要としていると警告した。

 ICRCは声明で、「民間インフラの荒廃と医療制度全体の崩壊をもたらした紛争の直接的な結果」として、12月までにイエメン国民の45人に1人がコレラに感染するおそれがあると述べた。

 ICRCと世界保健機関(WHO)によると、イエメンではこの1年で2度目となるコレラの流行により、4月末以降に37万人以上が罹患(りかん)し、1800人が死亡している。

 国連は、人口2700万人の同国で2000万人以上が人道援助を必要としており、そのうち1000万人近くが食料や水、医薬品を緊急に必要としていると明らかにした。(c)AFP