【7月20日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は19日、米中央情報局(CIA)がシリアでバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権と戦う勢力への支援を打ち切ると報じた。「ロシアとの協力方法を探る」ことへのドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の関心を反映した措置と伝えている。

 シリアの反体制派への支援は2013年に当時のバラク・オバマ(Barack Obama)米政権が承認していた。

 同紙が匿名の米当局者らの話として伝えたところでは、4年にわたるこの秘密作戦の効果は限られており、特にロシアがアサド政権の支援に乗り出した2015年以降はそれが顕著だった。支援停止は段階的に進めるという。

 打ち切りは1か月近く前に、トランプ大統領がマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)CIA長官、H・R・マクマスター(H.R. McMaster)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)との会談後に決めたという。

 同紙は支援を終わらせるのは「米政府にアサド政権を退陣させる影響力も意欲も限られていること」を認めるものだとも伝えている。

 米国とロシアは、反体制派の活動地域も含まれるシリア南西部での停戦交渉を行っていた。(c)AFP