【7月19日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が、米スポーツ専門サイトESPNのインタビューに応じ、あと15年は同クラブで指揮を執りたいと、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)元監督の頃のような安定感を取り戻すことに意欲を見せた。

 昨年ユナイテッドの指揮官に就任したモウリーニョ監督はESPNのウェブサイトで、30年近く続いたファーガソン時代のような長期政権を築き、安定した成功を収めたいと話した。クラブはファーガソン氏が勇退した2013年を最後にリーグタイトルから遠ざかっており、後任のデビッド・モイーズ(David Moyes)氏、ルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)氏の下では、かつての圧倒的な強さは取り戻せなかった。

 指導者として数多くのトロフィーを獲得してきた実績を持つモウリーニョ監督だが、同じクラブの指揮官を4年以上務めたことは一度もない。

 それでもモウリーニョ監督は、ユナイテッドでの挑戦を長期プロジェクトと捉えていると強調し、「覚悟はできている。あと15年続けるつもりがある。ここでかって?もちろんそうだ」と話した。

「われわれの仕事にかかるプレッシャーを考えれば、非常に難しいと言わざるを得ない。誰もが監督にプレッシャーをかけ、必ず優勝しろと言う。しかし現実に勝てるのはたった一人で、しかも勝つのは年々難しくなっている」

「このクラブでは、長い間サー・アレックスが監督を務めた。誰もが長期政権に慣れているし、安定した政権が素晴らしい成果をもたらしたことを理解している」

「デビッド(・モイーズ)とファン・ハール氏を経て、私はこれから2年目に突入する。できれば残りたいし、クラブが求める安定をもたらしたい。そこを目指す。しかし繰り返すが、残るのにふさわしいところを見せなくてはならない。それが私の日々の課題であり、仕事だ」

 ユナイテッドは現在、プレシーズンの米国ツアーを敢行中で、20日にはヒューストン(Houston)でマンチェスター・シティ(Manchester City)との親善試合を行う予定となっている。(c)AFP