【7月15日 AFP】(更新)エジプト東部の紅海(Red Sea)沿岸にあるリゾート地ハルガダ(Hurghada)で14日、外国人女性2人が男に刃物で刺されて死亡し、4人が負傷する事件が起きた。当局が明らかにした。

 ハルガダが位置する紅海県の知事は声明で、この事件でハルガダの「在留外国人」2人が死亡したと発表した。ドイツ外務省は15日になって、死亡した女性2人はドイツ国籍であることを確認した。

 当初、犠牲者の国籍に関する情報は錯綜(さくそう)し、エジプト当局と国営メディアは殺害された女性2人はウクライナ人だとしていたが、駐エジプト・ウクライナ大使はこれを否定した。

 エジプト保健省のある官僚はAFPに対し、「殺害された2人の外国人はドイツ人」とコメントしたが、ドイツ外務省は、犠牲者の中にドイツ人がいるかどうかは確認が取れていないと述べていた。

 エジプト内務省の声明によれば、当局は襲撃犯の身柄を拘束し、現在、取り調べを行っている。

 襲撃の動機は現在のところ明らかになっていないが、社会的混乱が続き、相次ぐ殺傷事件で減少した観光客を呼び戻そうとしているエジプトにとって、今回の襲撃事件は痛手となる恐れがある。(c)AFP/Samer Al-Atrush