【7月8日 AFP】米軍の戦略爆撃機が8日、韓国で実弾演習を行い、北朝鮮との軍事境界線沿いの非武装地帯(DMZ)近くを飛行した。韓国国防省が明らかにした。最近新たにミサイル発射実験を実施した北朝鮮をけん制する狙いがあるとみられる。

 聯合ニュース(Yonhap News)によると、米領グアム(Guam)島のアンダーセン米空軍基地(Andersen Air Force Base)から飛来したB1Bランサー(Lancer)戦略爆撃機は実弾演習の後、北朝鮮との軍事境界線近くを飛行してから帰投した。

 韓国国防省は声明で、今回の演習の狙いは「北朝鮮による弾道ミサイル発射に毅然(きぜん)と対応するためだ」と述べた。

 実弾演習が行われたのは軍事境界線から南に約80キロの寧越(Yeongwol)郡の演習場で、4機の米韓機が参加した。

 この実弾演習は、米軍の戦略爆撃機2機が敵対勢力の弾道ミサイル発射装置を破壊し、韓国軍機が敵対勢力の地下戦闘指揮所を攻撃する状況を想定して行われ、米爆撃機は、それぞれ907.1キロのレーザー誘導式地中貫通スマート爆弾を投下した。(c)AFP