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都市から地元住民が消える、バルセロナが鳴らす警鐘

2017年7月16日 9:00 発信地:バルセロナ/スペイン

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都市から地元住民が消える、バルセロナが鳴らす警鐘
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スペイン・バルセロナの旧市街、ゴシック地区で、電動立ち乗り二輪車のセグウェイで観光客が通り過ぎるのを待つ松葉づえの男性(2017年2月17日撮影)。(c)AFP/PAU BARRENA

【7月16日 AFP】スペイン・カタルーニャ(Catalonia)自治州の州都バルセロナ(Barcelona)の美しい旧市街、ゴシック地区(Gothic Quarter)。路上で遊ぶ子どもたちの姿や昔ながらのバルなど──ここを歩くと、マヌエル・モウレロ(Manuel Mourelo)さんには、今は「みんな、なくなってしまった」昔の記憶がよみがえる。

 狭く曲がった路地を埋め尽くしているのは、自転車や電動立ち乗り二輪車のセグウェイ(Segway)に乗ったガイド付きツアーの観光客たちだ。地元の人々は歴史が詰まった建物をホテルや観光客向けの賃貸業者に明け渡し、出て行ってしまった。

 北西部ガリシア(Galicia)出身のモウレロさんも、1962年から住み続けていたこの地区から昨年、移住した。25年間借りていたフラットが投資家に売却され、立ち退かされたのだ。家賃が月500ユーロ(約6万5000円)だったこのフラットを出たモウレロさんには、同じ地区で借りることのできる物件は金額的になかった。

「他は、1000、1200、1500ユーロといった感じだ」と、76歳のモウレロさんは嘆く。さらに「ここは私の村だった。私のすべてがあった。友人がいて、店があって、ここで結婚し、子どもが生まれ、死ぬのもここだと思っていた。難民になった気分だ」と目に涙を浮かべ、モウレロさんは語った。


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