【6月24日 AFP】第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)の代表選考会を兼ねた全米選手権(2017 USATF Outdoor Championships)に臨むジャスティン・ガトリン(Justin Gatlin)は、ウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)との最後の直接対決の可能性が、疲れ切った体を突き動かしていると明かした。

 五輪金メダルと世界選手権制覇の経験を持つ35歳のガトリンは、ボルトが陸上に別れを告げるレースでの対決は「特別な」ものになるだろうと語った。

 カリフォルニア(California)州サクラメント(Sacramento)の大会会場でガトリンは記者団に対し、「歴史の一部だ。陸上に復帰したとき『彼と肩と肩を並べて走りたい』と思ったんだ。2008年の五輪で彼が走っているのをレストランで見ていた。『彼と走りたい』と思ったよ。怖さはない。彼の速さを全面的に尊敬している。だから、その最後のレースには出たいんだ」とコメントしている。

 2度目の薬物使用により4年の出場停止を科されたガトリンが復帰を果たした2010年以降、ボルトとのライバル関係は短距離界で最も人を引きつける対決となっている。

 しかしながらガトリンの勝利は2013年の一度きりと、ライバル関係は一方的にボルトが勝利を積み重ねて8勝1敗となっている。

 今季、ガトリンは小さなけがに苦しんでトレーニングを継続できていない。そいった状況の中で、ガトリンは世界陸上でボルトとの最後の対決にたどり着ければ満足だと語った。

「つらい年になった。(世界陸上の選考会を)突破できて、不屈の気持ちを示すことができれば栄誉になるだろう」 (c)AFP