【6月22日 AFP】国連(UN)は21日、現在76億人の世界人口が2050年に98億人に達するとの見通しを示した。国連経済社会局(UN Department of Economic and Social Affairs)が発表した報告書には、インドの人口が今後7年で中国を抜く可能性があるとしている。

 報告書で国連は、「世界人口は毎年約8300万人増えており、今後出生率が減少し続けると仮定しても、世界人口の上昇傾向は続くことが予想される」としている。

 このペースを維持したまま人口の増加が続いた場合、世界人口は、2030年に86億人、2050年には98億人、そして2100年には112億人に達すると推算された。

 また、インドの人口は現在13億人で世界第2位だが、2024年までに中国の14億人を超えると予測された。他方で最も早いペースで人口が増えているのはナイジェリアで、2050年までに米国を抜き世界第3位となるとの見通しとなっている。アフリカ26か国の人口は、2050年までに「少なくとも2倍」となる可能性が高いとされた。

 60歳以上の高齢者については、現在の9億6200万人から、2050年には21億人に倍増。2100年には3倍以上となる31億人に膨らむと記された。(c)AFP