【6月21日 AFP】世界反ドーピング機関(WADA)は20日、米ロサンゼルス(Los Angeles)にある検査所について、特定の禁止薬物の分析について3か月の一部資格停止処分を科した。

 WADAの声明によると、同機関の品質評価手続きの中で「最良の検査に不適合であることが確認された」結果、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にある施設が14日から処分を受けている。

 処分の間、UCLAの検査所は通常の反ドーピング活動については継続することは可能だが、グルココルチコイドのプレドニゾロン(prednisolone)やプレドニゾン(prednisone)、アナボリックステロイドのボルデノン(boldenone)やボルジオン(boldione)の陽性反応が出た場合、報告を行う前にWADA認定検査所のセカンドオピニオンを仰がなければならない。

 WADAによると一部資格停止の処分はこれまでにも科された例があり、施設が再びWADAの規則を順守できるようにするための厳密な監視が行われることになる。研究所の改革実行を念頭に置き、WADAはこの期間中に施設への訪問を実施することになっている。(c)AFP