【6月2日 AFP】中国東部の山東省(Shandong)威海(Weihai)市で先月発生したスクールバスの火災について、地元当局は2日、バスの運転手による放火が原因だったと発表した。運転手は残業代などの支払いが止められたことに恨みを抱いていたという。火災により、インターナショナルスクールの幼稚園に通う園児11人と女性教員が犠牲となり、運転手も死亡した。

 事件が発生したのは先月9日の朝。中国当局は、トンネル内で起きた火災により犠牲になった子どもたちは3歳から6歳までの韓国人5人と中国人6人と発表したが、一方で韓国大使館は韓国人園児の数を10人とし、うち5人は二重国籍だったと主張している。

 威海市当局は調査の結果、火災は運転手による放火事件だと結論付けられたとし、中国版ツイッター(Twitter)の「新浪微博(Sina Weibo)」に「運転手は残業手当と夜勤手当の支給が止められて収入が激減し、恨みを抱いていた」と投稿した。

 また市当局によると、運転手はガソリンを車内に持ち込み、運転席付近で火を放った。またライターのふたが、ガソリンの残留物とともに発見されたという。(c)AFP