【5月31日 AFP】男子ゴルフ界のスーパースターで元世界ランキング1位のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)選手(41)が飲酒または薬物を使用した上で車を運転したとして逮捕された事件で、ウッズ選手は当時運転席で眠り込んでいる状態で発見されたものの、その場で受けた呼気検査ではアルコールは検出されていなかったことが、警察の記録から30日、明らかになった。

 29日に米フロリダ(Florida)州ジュピター(Jupiter)の自宅付近で逮捕されたウッズ選手は同日中に声明を出し、事件にアルコールは関係しておらず、処方薬の副作用が原因だったと説明していた。

 複数のメディアが入手・公開した逮捕記録によると、ウッズ選手は警察官に起こされるまで熟睡していた。同選手は当時「協力的」だったものの「混乱していた」とされ、「話すのが非常に遅く、不明瞭だった」とされる。

 当初は警察官に対し、カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)からフロリダへ向かって車で帰る途中だと説明したが、後に自分がどこにいるか分からないと語ったという。

 薬物などの影響の有無を調べるため、片足立ちや往復歩行テストなどが行われたが、不合格だったことも明らかになった。ウッズ選手は呼気検査を拒否したと報じられていたが、実際には検査に応じており、検出値はゼロ、つまり体内からアルコール反応は出なかったという。

 ウッズ選手は警察に対し、手術後に処方されることが多い強力な鎮痛剤バイコディン(Vicodin)を含む4種類の処方薬を服用中だと説明したという。同選手は2014年以降、4回にわたって腰の手術を余儀なくされ、直近では先月末にも受けたばかりだった。(c)AFP