【5月27日 AFP】英捜査当局は26日、マンチェスター(Manchester)で起きた自爆攻撃の背後にいるネットワークの「大部分」を逮捕したと発表した。

 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出したこの攻撃に関与したとして、現在、9人の容疑者が英国内で拘束されている。リビアの警察は、実行犯とされるサルマン・アベディ(Salman Abedi)容疑者(22)の父親と弟を拘束した。

 英警察の対テロ部門を統括するマーク・ロウリー(Mark Rowley)氏は、この攻撃に関係している「ネットワークの大部分」を拘束したと述べた。

 警察によれば、英国で拘束されている9人の男の年齢は18~44歳。26日にマンチェスター南部のモスサイド(Moss Side)で逮捕された容疑者(30)と、同日その後、モスサイドに近いラショルム(Rusholme)で逮捕された容疑者(44)も含まれる。

 18歳未満の子ども7人を含む22人が死亡し、116人が負傷した22日の事件を受けて一時中断されていた6月8日の総選挙へ向けた選挙運動は26日に再開された。

 野党労働党のジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)党首は、警察に必要な予算を割り当て、テロのリスクを最小限にするのは政府の「責任」だとして保守党政権を非難した。警察予算はテリーザ・メイ(Theresa May)首相が内相だった頃に削減されていた。 (c)AFP/Rosie SCAMMELL