【5月26日 AFP】独誌シュピーゲル(Spiegel)電子版によると、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は25日、欧州連合(EU)首脳との会談で「ドイツ人は悪い」などと述べ、米国内でのドイツ車の販売を批判した。

 トランプ氏はこの日、訪問先のベルギー・ブリュッセル(Brussels)で、欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長、欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)をはじめとするEU高官らと会談した。その席で「ドイツ人は悪い。とても悪い」と述べたという。

 シュピーゲルは会談に出席した複数の人物の話として、トランプ氏が「米国内で彼ら(ドイツ人)が売っている数百万台もの車を見てくれ。ひどいものだ。われわれはこれをやめさせる」などと語ったと伝えている。

 これに対し、ユンケル委員長はドイツを擁護し、自由貿易は誰にとってもプラスになるなどと諭したという。

 トランプ氏はイタリア・タオルミナ(Taormina)で26日に開幕する先進7か国(G7)首脳会議(サミット)でアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相と顔を合わせる。(c)AFP