【5月22日 AFP】世界最高峰エベレスト(Mount Everest、標高8848メートル)で先週末、登山者3人が死亡し、今も1人が行方不明になっていることが分かった。22日、関係当局が確認した。今季の死者は合わせて5人となり、2015年4月の大地震で発生した雪崩で18人が死亡した事故に次ぐ多さとなった。

 春の登山シーズンを迎えたエベレストは今年、変わりやすい天候と強風、異常な低気温に見舞われている。現地の救助隊員はAFPに対し、週末の3日間で十数人の登山者をヘリコプターで救助したと語った。

 ネパール観光局によれば、死亡した登山者のうち2人はスロバキア人と米国人で、いずれも標高8000メートル以上の「デス・ゾーン(死の地帯)」と呼ばれる一帯で遺体で発見された。もう1人は、チベット登山協会(Tibet Mountaineering Association)によるとオーストラリア人で、チベット側で標高7500メートルを超えたところで体調を崩し、下山途中に死亡したという。

 エベレストでは今季これまでに120人以上が南側から、80人がチベット側から登頂を成功させた。なおも約100人が、春季の登山シーズンが終わる6月初旬のモンスーン到来までに登頂を目指している。(c)AFP