【5月12日 AFP】キューバメディアは11日、米大リーグ(MLB)に送り込むために自国の野球選手を人身売買したとして、同国の裁判所が3人の男に禁錮刑を下したと報じた。

 報道によると、キューバ中部に位置するサンクティ・スピリトゥス(Sancti Spiritus)の裁判所は、「国内および国際大会でパフォーマンスを示し、MLBのチームに加入する可能性があるキューバ出身の野球選手をさらい、人身売買するためのネットワークを運営していた」として、被告3人に禁錮8年から10年を言い渡し、人民最高裁判所(People's Supreme Court)もこれを承認したとしている。

 地元紙の記事ではまた、この人身売買網がドミニカ共和国を窓口として、2015年からキューバ人選手を送り込んでいたと伝えている。

 2か月前には、米マイアミ(Miami)の裁判所でもキューバ出身の米国人野球選手の代理人とドミニカ出身の指導者が類似の裁判で有罪となっていたが、2つの事件の関連性については不明とされている。

 キューバ政府は現在MLBと協議を行い、キューバ人選手の移籍を定期的に行うための取り決めを模索ししている。(c)AFP