【5月12日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2017)は11日、第6ステージ(レッジョ・カラブリアからテルメ・ルイジャネ、217キロメートル)が行われ、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のシルバン・ディリエ(Silvan Dillier、スイス)が序盤にパンクに見舞われながらも最後のスプリント勝負を制し、ステージ優勝を果たした。

 100回目の記念大会がイタリア本土での初日を迎えた今レースで、ディリエはスタート直後のうねるようなコースにタイヤがパンクしてしまった。

 しかし、ステージ優勝を目指していた26歳のスイス人ライダーは、そこから巻き返して5人の逃げ集団を形成すると、フィニッシュラインまでの上り坂でトレック・セガフレード(Trek Segafredo)のジャスパー・ストゥイベン(Jasper Stuyven、ベルギー)と激しい一騎打ちを繰り広げ、最後は僅差で相手をかわした。

 ディリエは「スタート時は最悪だった。直後にタイヤがパンクしたが、そこから追撃して逃げ集団をつかまえた。あのスプリント勝負でジャスパー・ストゥイベンに勝ったのは、うそみたいだ!まだ信じられない。これまでで最も大きな勝利だ。最高だよ」と喜んだ。

 クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のボブ・ユンゲルス(Bob Jungels、ルクセンブルク)がトップから39秒遅れで8位に入り、チームスカイ(Team Sky)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)に6秒差をつけてピンクジャージ―(マリア・ローザ)を保持している。

 ユンゲルスは、「最後まで逃げ集団を維持していたかったが、ボーナスタイムを逃してしまった」と悔しがっていた。(c)AFP/Justin DAVIS