【4月24日 AFP】16-17スペイン1部リーグは23日、第33節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)とFCバルセロナ(FC Barcelona)が激突した伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」は、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が最後の最後で劇的なクラブ公式戦通算500ゴール目を挙げ、バルセロナが3-2で逆転勝利を飾ってリーグ暫定首位に浮上した。

 試合は前半、レアルのカゼミーロ(Casemiro)が先制点を決めたものの、バルセロナもメッシがクラシコでは3年ぶりとなるゴールを決め、1-1の同点で折り返した。

 さらにバルセロナは迎えた後半、イバン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)の強烈なシュートで逆転すると、後半33分にレアル主将のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)がメッシを倒して一発退場となったことで勝利が見えたが、レアルも同41分、途中出場のハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)のゴールで同点に追いついた。

 しかし最後に試合を決めたのはやはりメッシだった。後半ロスタイム2分、メッシが見事な勝ち越しゴールを決め、バルセロナはリーグ3連覇に望みをつないだ。

 この勝利でバルセロナは勝ち点をレアルと同じ75に伸ばし、直接対決の戦績でレアルを上回って首位に立った。しかし、レアルは未消化の1試合が残っている。

 クラシコでの最後の采配を勝利で終えたバルセロナのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、「これまでたくさんサッカーを見てきたが、私にとってメッシは史上最高の選手だ」と話した。

「あらゆる選手が肉体的に、また戦術的にレベルを上げていく現代サッカーで、それでもメッシは違いを作り出すことができる。500ゴールを決めたが、彼のような選手がクラブの象徴なのだから、われわれバルサファンはみんな運が良い」

 一方、レアルを率いるジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、1人少ない状態で2-2に追いつきながら、そのまま試合を終わらせることができなかった点を嘆いた。仮に引き分けであれば、レアルは5年ぶりのリーグ優勝に大きく近づいていた。

 監督は、「2-2のときにもっと頭を使うべきだった。常に積極的なのがわれわれの戦い方だが、3点目を取れると思ってポジションを大きく崩し、そして結果は見ての通りだ」と話した。(c)AFP/Kieran CANNING