【4月20日 AFP】ナイジェリアで髄膜炎が猛威を振るっている。当局は19日、過去5か月で疑いのある症例が8000件余り報告され、745人が死亡したことを明らかにした。死者は過去1週間で50%超増えており、当局が警戒を呼び掛けている。

 患者の大半は子ども。ナイジェリア疾病対策センター(NCDC)は「総力を結集する必要がある」と訴えている。

 ナイジェリア政府などの発表によると、急激に広まっているのは脳脊髄性髄膜炎(CSM)のC型。疑いのある症例8000件余りのうち、93%が北部5州で報告されている。死者は先週時点では489人だったが、以後の1週間で52%急増した。

 当局は北部で地元の全ての州知事や部族指導者らを集めて対策会議を開催。「州知事らは(髄膜炎の)発生を食い止めるべく、早急かつ具体的な行動を取ることを改めて確認した」としている。

 発生を受けて、大規模なワクチン接種プログラムが実施されている。

 髄膜炎はさまざまな種類のバクテリアによって引き起こされ、うち6種類のバクテリアは流行を招く恐れがある。(c)AFP